摂取すると身体に良い働きをする脂と、
良くない働きをする脂があります。
脂肪肝へのリスクに焦点をあてて、整理してみましょう。
脂肪肝とは
肝臓は余分な糖を脂肪に変えますが(中性脂肪)、この脂肪が肝臓にたまり脂肪肝になります。ただ、脂肪がたまっているだけでは病態は示しません。これが炎症を起こし始める事で病気となります。
このため、炎症の原因となる脂は、脂肪肝へのリスクとなります。
身体に良くない脂の順序をつけると以下のようになります。
1.トランス脂肪酸
2.オメガ6不飽和脂肪酸(過剰)
3.酸化した脂
4.飽和脂肪酸(過剰)
5.オメガ9不飽和脂肪酸(比較的安全)
6.オメガ3不飽和脂肪酸(むしろ抑制)
身体に良くない脂
トランス脂肪酸の悪い作用
ショートニング、菓子パン、スナック菓子、
ファストフードなど
「トランス脂肪酸はほぼ自然界に存在しない構造の脂であり、細胞膜と脂質代謝を壊す」
自然界の脂(不飽和脂肪酸など)は、シス型であり、柔軟に折れ曲がりますが、トランス型の脂は硬く直接的です。形が悪い脂です。
量より質が問題で、少しでも悪影響となります。
硬く直接的な脂が、リン脂質の細胞膜に入り込み壊し、流動性を失う事により、代謝全体、特に脂質代謝のバランスをくずします。又、炎症も進めます。
血管では動脈効果、肝臓では脂肪肝のリスクをあげます。
オメガ6不飽和脂肪酸が過剰な時の悪い作用
サラダ油、コーン油、大豆油、マーガリン、マヨネーズなど
「炎症の持続と制御不能」です。
先に伝えますが、オメガ6は必須脂肪酸であり、細胞膜の原料です。炎症という必要な反応を起こすものであり、ゼロはあり得ない脂です。
ところが、オメガ6は、炎症の根拠となるアラキドン酸カスケード反応により炎症物質を生成するため、過剰になると炎症の制御が利かなくなります。慢性炎症の原因となります。このため、動脈硬化、脂肪肝のリスクとなります。
飽和脂肪酸が過剰な時の悪い作用
バター、牛脂、ラード、脂身肉
過剰に摂りすぎると、インスリンの感受性を下げたり、肝臓での脂肪生成が亢進するので、脂肪肝リスクとなります。
適切にとるのであれば、問題となる脂ではありません。
糖+脂の最凶悪
菓子パン、フライドポテト、ファストフード、
カレー、丼物など
「最も良くない脂の摂り方」
先に述べましたが、肝臓では余分な糖を脂肪に変換して溜め込みます。脂肪は肝臓にそのまま取り込まれます。結果、多くの脂をため込む事になります。
つまり、糖+脂が、最も悪い摂り方となります。
その中でも、どの脂が良くないかは先に述べた脂順序の通りです。
身体に悪くない脂
オメガ9不飽和脂肪酸
オリーブ油、キャノーラ油、アボカド、ナッツ類
「中立〜保護的な立場」
炎症反応であるアラキドン酸カスケード反応に組み込まれないため、炎症を強く起こさず、脂質代謝を安定化させます。抗炎症ではなく、非炎症と言えます。
オメガ3不飽和脂肪酸
えごま油、アマニ油、EPA、DHA
「炎症を起こさせない、終わらせる脂」
特にEPAは、炎症反応であるアラキドン酸カスケード反応を競合的に拮抗することにより、抗炎症に働きます。
また、肝臓での脂肪合成を抑制し、代謝を促進させます。脂肪肝への進展を抑制します。
最後に
以上の内容は、血管(動脈硬化)でも同様に言えます。
「脂質+炎症+インスリン抵抗性(あまり触れませんでしたが)」が表現する別臓器病態と言えます。

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