メトホルミンは、2型糖尿病の治療に使われる薬ですが、様々な副効果があることがわかっています。
1960年代から使われている薬で、一時期乳酸アシドーシスという副作用により使用を控えられた時期がありましたが、その後使い方が見直され、広く長く安全に使われている薬です。
血糖降下作用
メトホルミンは、肝臓の糖新生を抑える事により、血糖降下作用、インシュリン感受性をあげる事により、2型糖尿病薬として使われています。無理にインシュリンを出させる薬ではないので、低血糖をおこしにくい薬です。
肥満改善作用
インシュリン安定化作用により、食欲抑制作用、脂肪蓄積抑制作用があります。
また、エネルギー代謝改善作用も認められていますので、体重減少に効果が期待できます。
多嚢胞性卵巣症候群の治療
多嚢胞性卵巣症候群とは、男性ホルモンのアンドロゲンが過剰になり卵胞の成熟に時間がかかり、排卵しにくくなっている状態です。
原因ははっきりしていませんが、インシュリン抵抗性が60〜80%に見られると言われています。
インシュリン抵抗性(感受性低下)により、インシュリンの効き目が悪くなるとよりインシュリンを出そうとします。インシュリンは男性ホルモンのアンドロゲンを誘発しますので、インシュリン抵抗性は多嚢胞性卵巣症候群の原因となり得ます。
ここに、インシュリン感受性を高めるメトホルミンが効果を示すわけです。ホルモン剤と併用して使われることが多いようです。
老化抑制作用
最新の研究で、米国カリフォルニア大学などの研究で、メトホルミンの老化抑制効果について発表されました。
大規模コホート研究の結果を解析したもので、90歳未満の2型糖尿病患者を対象に、メトホルミン単剤使用群と、その他糖尿病治療薬使用群では死亡率に有意な差が生じたという事です。
メトホルミン使用群の長生き効果が見えたそうです。
メトホルミンには、血糖降下作用のほか、心血管リスクの低減、認知症や脳卒中予防、代謝促進、抗がん作用、抗炎症、抗酸化作用があることがわかっています。
近年、老化予防を含む予防への医療に関心が高まっている中、メトホルミンの潜在能力を期待した研究が多数されています。
そして、老化予防に対する研究も多数報告されています。
様々な作用を持つメトホルミンの新しい使い道が見つかるかもしれません。
言うまでもないですが、医薬品ですので、副作用のリスクが伴います。自己判断服用は大変危険です。服用については、医師の判断が不可欠になります。


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