腸ってすごい4

健康

〜シリーズ4  たかが腸されど腸〜

こんにちは。

薬剤師歴20年以上、子育て真っ只中のたまさんです。

今回は、理屈っぽい方に、届けばいいな、と思い書いてます。

近年、腸内環境と健康の関係について、沢山の研究が行われ注目されていますね。

腸内環境を整える事は、便秘や下痢だけでなく、花粉症などのアレルギー、睡眠、認知症、腎機能他、様々なよい効果が期待できるとわかってきました。
でも、そのような情報を目にするたび、へぇ〜、とは思うのですが、「どれほどの効果なのか怪しいもんだ」となりませんか?

みなさんもお気づきの通り、腸内環境を整えるってあいまい…ですよね。
腸内環境は個人差や時期差も大きいので、標準レベルの設定が難しく、どういう状態が健康なのか判断がつかない。
現段階では、腸内環境の検証は、医学的診断や予測の道具としては不確実なのです。
「このような良い傾向がある」、「このような効果が期待できる」、とは言えますが、エビデンスとしては弱いのです。

ところが…!腸内環境と健康の関係は、ちゃんと科学的根拠をもって説明ができるんです。

それは、腸内環境の構成そのものを評価するのではなく、腸内細菌の生成物である、「短鎖脂肪酸」主に酢酸、プロピオン酸、酪酸に注目することです。

「短鎖脂肪酸」は、昔から知られてはいましたが、近年、注目されるようになりました。
「短鎖脂肪酸」は、腸内保護を土台に、免疫(花粉症などアレルギー)、代謝(脂質代謝、ダイエット)、脳(脳内炎症の正常化)など広範囲によい効果をもたらす重要な物質であることがわかっています。

この、代謝産物である「短鎖脂肪酸」を定量すれば、科学的かつ現実的な評価として成り立つのです!

現段階では、「短鎖脂肪酸」の定量測定+生活習慣との相関評価+介入実験(食物繊維摂取等)を組み合わせた研究設計がエビデンス向上に有効であると言われています。

今後、腸内環境の情報が、より具体的な根拠をもって証明されていく事と思います。

「短鎖脂肪酸」から考えれば、しっかり信憑性があるじゃない!と見直しました。

今まで、腸内環境の重要性を半信半疑に捉えていましたが、しっかりした根拠のもとで良さがわかっているのであれば…
真剣に考える価値、ありそうですね。

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