受診する?それともOTCで様子みる?

こんにちは。

薬剤師歴20年以上、子育て真っ只中の薬剤師たまさんです。

今日は薬局薬剤師としては、ちょっと言いにくいお話をしていきますね~

体調が悪い時、早めに医療機関を受診して医師による診断をきちんと受けて処方薬により治療しますか?それとも、自分の判断でOTC薬を服用して経過をみますか?

どっちが正解なんでしょうか?

ちなみに、
OTC(オーバーザカウンター)とは、一般用医薬品のことで、処方箋無しで購入できる医薬品です。全額を購入者が負担します。医療用医薬品から転じてOTCになった薬も多くあります。
それに対して、
医療用医薬品は、医師による処方箋により購入できる医薬品であり、保険適応薬の場合、負担は1割〜3割の一部負担となります。

国の医療費がひっ迫していますね。このため、なんでも保健医療に頼るのではなく、自分の病気はOTCで自分で治しましょうというセルフメディケーションが勧められるようになりました。

ですが、薬剤師は、ほぼOTC薬は服用しません。
おそらく医師も、です。
そして、体調を崩した方に、OTC薬を第一に勧める事もほぼ致しません。(主観です)

なぜなら、
➀医療医薬品は、より改良された新しい薬であり、優れていることがわかってるから。
②どのような症状も早期発見早期治療が好ましいので、OTCでこじらせてほしくないから。
③OTCはあらゆる症状に対応させるため、多種類配合薬となっていて、必要ない薬も摂取してしまうから。
④むやみに服用してはいけない場合がある事を知っているから。

医療費という観点からは、セルフメディケーションの意義は大きいのですが、治療という観点からは勧められません。悩ましい事ですね。

しかし、近日、OTC類似薬という言葉が出てきました。医療用医薬品の中でOTCで扱ってるもしくは同等レベルの医療用医薬品を指します。

そして、OTC類似薬は保険適応から外し、全額患者負担という法案が出てきました。保険薬を全額負担にする、という逆の発想です。
もしこの法案が通れば、きちんと受診した上で、必要な薬を処方してもらい、OTCで治せるレベルの治療薬の場合、全額患者さんが自分で負担することになる、という案です。

よい案だと思いました。
セルフメディケーションよりも現実に即した対策だと思います。医療費の問題もセルフメディケーションによる問題も解決に結びつきますね。

薬剤師の立場からすると、薬を服用するときは、どんな場合であっても、医師か薬剤師の目を通してからにしてほしい、と感じてしまいます。なので、やっぱり…早めに医療機関を受診してほしいですね。

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